あなただけのcolor
…コンコン。
「マネージャーの本瀬です…」
「はい、入って…」
「は、はい!」
緊張した彼女を見たら、俺も緊張…
入った一歩目で立ち止まってる…
静かだと、自分のドキドキがバレそう…
平然としてるつもりだけど、実際はどういう顔か分からない…
「本瀬、いきなり…その…ごめんな、キスして…」
「あ、いえっっ!」
「あ、そういえば悠斗にコクられた?」
「…はい、あっでも好きな人がいますって…」
赤い顔で俯いてそう話する彼女が可愛くて…
愛おしくて…
また抱きしめたくなった…
でもまだ我慢…我慢だ。
「俺、本瀬の事言えなくて話してないんだ…また様子みて話しようと思う…」
俯いてて髪が頬にかかってる…
少し見えてる赤くなった頬に触れたくて…
手をそっと延ばした…