あなただけのcolor
ランチの後はただ二人でブラブラ歩いてた。


ただそれだけで嬉しくて楽しくて…


何もしなくても、隣に響がいて手を繋いでいられるだけで十分…



大好きな人との大好きな時間は早かった。


何をする訳でもなくて…

いろんなお店を一緒に見てた。



そして…

朝待ち合わせした公園に戻ってきた。



「今日、本当楽しかったです。ありがとうございました。」


「うん、俺も…楽しかった。」


「沙来、もう敬語はそろそろ卒業だな。普通に話していいから。」


「あ、はい…じゃなくて…うん…」


私はまたドキドキした。


だって響って呼ぶのにまだ躊躇してる状態なのに…

普通に話なんて大丈夫かな…


「じゃ、また明日な!メールするから…」



やだ、まだ別れたくないよ…


手も離したくないよ…


もっと一緒にいたい…


メールするって言われても…


明日また会えるって言われても…



離れるのが淋しかった…





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