それでも世界はまわる -いつかの夢-
二十七日、冬休みに入った。この期間会えないのは仕方ないか。
大晦日の十二月三十一日。
惰性でぼうっと紅白歌合戦を見て、それが終わると派手にカウントダウンをしてくれる民放にチャンネルをまわす。
のっそりこたつから起き上がると、伺っていたかのように携帯電話が鳴る。この着信音は
「りおん君っ」
「ごめんごめん、親戚にからまれてなかなか抜けれんでさ」
さあ、今年も残すところあと二十秒です! まもなくカウントダウンはじめますよー!
テレビの賑やかな音の中から、そんなアナウンスが聞こえた。
「一緒に数えよう」
りおんは照れて拒否したが、美佳が強制的に大声をあげるのにつられた。
電話から漏れる、はにかんだ声。
三、二、一、ハッピーニューイヤー!
大晦日の十二月三十一日。
惰性でぼうっと紅白歌合戦を見て、それが終わると派手にカウントダウンをしてくれる民放にチャンネルをまわす。
のっそりこたつから起き上がると、伺っていたかのように携帯電話が鳴る。この着信音は
「りおん君っ」
「ごめんごめん、親戚にからまれてなかなか抜けれんでさ」
さあ、今年も残すところあと二十秒です! まもなくカウントダウンはじめますよー!
テレビの賑やかな音の中から、そんなアナウンスが聞こえた。
「一緒に数えよう」
りおんは照れて拒否したが、美佳が強制的に大声をあげるのにつられた。
電話から漏れる、はにかんだ声。
三、二、一、ハッピーニューイヤー!