それでも世界はまわる -いつかの夢-
テレビは、花火が上がったり紙吹雪が舞ったりと盛り上がっている。

新年のあいさつ、一番最初に明けましておめでとうを言えたのが彼で良かった。

そのあとはすぐ電話を切った。

父、母、悠真、ベル――飼っている柴犬に順番にあいさつをしてから眠りについた。

初夢は覚えていない。
幸せに熟睡しすぎてしまったのかもしれない。

元日の朝は毎年祖父母と一緒におせち、お雑煮を食べる。

りおんのことや学校のことを話していると、年賀状がやってきた。

まずは悠真と二人で、宛名別にする。今年も父がダントツだ。
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