それでも世界はまわる -いつかの夢-
三コール目で応答した。
良かった、気付かなければ店まで突撃するところだった。いつも暇だと、メールを送りつけてくる。
「どしたん? まだバイト中」
「りおん! 美佳さんが・・・」
慎吾の論外な慌てぶり、恋人の名前、りおんの声色が一気に変わる。
「美佳?」
「今向かいのカラオケ屋のとこ・・・やばいかも、地獄かもしれん、でも僕の勘違いかも、なんもないかもしれん」
「一分で行く」
荒っぽく切られる。
慎吾は携帯をポケットに収めながら、再び走りだした。陸上部なめんな。
受付で部屋を尋ねるが、分かりかねるとか言われる。
そこへりおんも到着。コンビニのユニフォームを羽織ったままだ。
りおんの勤務時間は別の女子高生と二人で、普段は退屈だと言っていた。緊急事態と抜け出してきてくれたのだろう。
良かった、気付かなければ店まで突撃するところだった。いつも暇だと、メールを送りつけてくる。
「どしたん? まだバイト中」
「りおん! 美佳さんが・・・」
慎吾の論外な慌てぶり、恋人の名前、りおんの声色が一気に変わる。
「美佳?」
「今向かいのカラオケ屋のとこ・・・やばいかも、地獄かもしれん、でも僕の勘違いかも、なんもないかもしれん」
「一分で行く」
荒っぽく切られる。
慎吾は携帯をポケットに収めながら、再び走りだした。陸上部なめんな。
受付で部屋を尋ねるが、分かりかねるとか言われる。
そこへりおんも到着。コンビニのユニフォームを羽織ったままだ。
りおんの勤務時間は別の女子高生と二人で、普段は退屈だと言っていた。緊急事態と抜け出してきてくれたのだろう。