それでも世界はまわる -いつかの夢-
ふわっと慎吾の肩に両手をまわす。頬と頬が触れ合う。

「そーじゃね、がんばる。ありがとう」

「慎吾くん、大好きよ」

「はは・・・」

りおんに殺されそうだ、慎吾は苦笑した。


   *      *      *


翌日の土曜日は、学校を休んだ。皆勤賞がかかっていたが仕方ない。

どうしても怖気づいてしまう。

父も母も仕事にいってしまったし、食事も面倒でずっとベッドに潜っていた。
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