それでも世界はまわる -いつかの夢-
ラプソディ6
ラプソディ6
春休み、予定通り水族館には行けたが、結婚式の準備やらで慌ただしい日々になった。
四月に入る。
学校が始まり、新しいクラスの発表。
彩、由梨子とは離れてしまったが、瑞穂とりおんは再び同じクラスになれた。
陰口は懲りずに繰り返されていたし、美佳が体調を悪くして欠席するのも週一回程度まで増えていた。
しかし美佳には違和感があった。
めまいや頭痛、吐き気はいつものことだが、熱っぽさや腹痛は最近起こり始めた。それに頻度が高い。
もしかして、いや、自分の中にある仮定を打ち消す。
式の準備の忙しさに身を委ね、構わないようにした。