それでも世界はまわる -いつかの夢-
「慎吾くん・・・」

「責任を負うとか、そんなんじゃなくて・・・美佳さんを愛してる。
 相談を聞いてるうちに、きっと美佳さんの純粋さに惹かれてたんだね。
 すごい悩んだよ。美佳さんこれからいろいろ言われると思う、今までより辛いかもしれないけど・・・一緒に乗り越えていこう。
 僕が、絶対守るから」

涙がボロボロこぼれる。

「今から行くね。結婚式は明日だけど・・・ちゃんと話さないとだよね」

「うん・・・暗いけぇ、気を付けて・・・」

電話を切ってから、チャイムが鳴るまで三十分かからなかった。

玄関。母が迎える。

「あら、慎吾ちゃん。こんな時間にこんばんは」

「こんばんは。遅くにすみません。話、したいんですがいいですか?」

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