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「あのね、由衣...」

「ん?」

「...あたしの話を聞いてくれる?」

「うん」

あんずは隠しているつもりなのかもしれないけど、あんずの顔は見たことが無いくらい強張っていた。

「...あのね、あたし白血病なんだって...」

「!!.....」

「...嘘だろ?」

あんずは、静かに首を振った。

目の前が真っ暗になった

(あんずが?白血病?そんなわけ...無いよな?)

あんずは、静かに泣いている。

でも俺には掛ける言葉が見つからない...

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