紺青のテネレッツァ
ふと左手を見る
最初に意識が戻って数分後に感じた激痛を思い出す
今はなんてことないが
左手には大きな傷があった
「これは此処に来る前からありましたか?」
「ん?あぁ、あったよ
えらいおっきい傷やんな」
此処に来る前から‥
じゃあ何故さっき痛みが走ったんだろうか、
「他にはないか?」
「あ、僕これからどうしたらいいんでしょうか?」
この質問をこの人達にするのは間違ってるけれど
聞かずにいれなかった
「身元が分かるまで此処で過ごすいうことなってるんやけど
不満か?」