紺青のテネレッツァ
能力に意味があるのなら
「‥今話した事があの日起こった事全てよ」
追いつかない頭と
湧き出してくる疑問
「答えれる事は答えるつもりよ。」
「すい、ません。
何から聞いたらいいか分からなくて‥」
「そうよね、とりあえずご飯食べましょうか。ね、紀?」
え‥、父さん?
「聞いてたんでしょ?」
「なんや、気づいとったんかいな」
ゆっくりと扉を開けて入って来た父さん
いつから、居たんだろう‥
「あまり見くびらないでちょうだいよ、だいたいね‥」
「いつから、ソコに?」
驚き過ぎて朔夜さんの言葉を悟ってしまった
あ、しまった‥
「すみません!」
「気にしないで、今碧君が知りたいことを聞けばいいわ」
僕の肩を軽く叩いて優しく笑いかけてくれる朔夜さん
まるで父さんみたいだ
「いつからかって言うたら、ほとんどはじめからやな」
「まぁ、別に聞かれちゃいけない話ではないから良かったけど
盗み聞きは良くないわよ」
確かに聞かれてマズいものではないし、寧ろ父さんも知らないといけない話。
なのに妙に胸がざわついた