紺青のテネレッツァ
男は目があうと
大きく目を見開いてすぐに周りに指示を出しはじめた
あぁ、気付いてもらえた
そう安堵したのもつかの間
左手に激痛が走った
「‥っ‥!」
声は出ない
でも、さっきまで全然動かなかった体は動く
その痛みをどうにか抑えようと暴れていたら、周りの水が無くなっていった
さっきまで浮いていた体は
重力に引き寄せられるように
地面に近付き膝から崩れてしまう
「大丈夫か?!」
グッと腕をつかまれ上を見上げればさっきの人だった
そこで意識がトギレタ