紺青のテネレッツァ



「それでは、失礼します」


一礼して部屋を退室しようとした興時さんに声をかけてしまった


「あの、
興時さんは一緒に食べないんですか?」


「いえ、私は‥」
「いいじゃない。
一緒に食べましょう?」



困ったっという雰囲気を醸し出す興時さんに父さんが椅子を差し出した


「たまにはええやろ?」


「分かりました。
で、何を食べろと?」

「あ、」
「確かにね」
「スマン、スマン」



呆れたようにため息を吐き出してまた出口に向かう興時さん


「まかない、とってきます」


その言葉に思わず笑みがこぼれてしまった



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