紺青のテネレッツァ
相変わらずの無表情で黙々とご飯を食べる興時さん
興時さんを食い入るように見ていた僕に、父さんが気付いたのか嬉しそうな顔で笑った
「いつも儂の頼んだもん作ってもらっとるんや
ちなみに儂限定やで」
「貴方以外に私にご飯作れなどと言う方はいらっしゃいませんよ」
興時さんは呆れたようにため息をもらした
「とても美味しいです!」
「それは良かった」
相変わらずの無表情だけれど、何となく嬉しそうに感じた
「相変わらず無愛想ね。
少しくらい笑いなさいよ」
「生まれつきですし、笑ったところでニヒルな笑みしか作れないんで」
眉間に皺を寄せる興時さんに
呆れたようにため息を吐く朔夜さん
そんな2人を見て笑っている父さん
あぁ、たぶんいつもの事なんだろうな