危ない保健医はサドだった
「むかつく。」
「最高の褒め言葉ですね」
「おっさん」
「違いますよ。それより、その髪邪魔じゃないんですか?」
「邪魔。」
「括らないんですか?」
「ゴム持ってないし」
「ありますよ?」
「だしてよ」
「出して下さいでしょ?」
「…出して…下さい」
こんな奴にお願いとか…屈辱
「はい」
「鏡は?」
「何処のお嬢様ですか、あなたは」
「鏡無いと括れない」
「何でもってないんですか?」
「うるさいなぁ。教室にあるのよ」
「そこに鏡があるので勝手に使ってください」
「どぉもぉ」
「ありがとうございます?」
「…ありがとうございます…」