危ない保健医はサドだった




一人の

黒髪、長いスカート、デカイ身長、だっさい眉毛

大きな身体の女が

ズカズカあたしの前に来る


「なんのつもりか知らないけど、

いきなり教室から出て行かないでくれる?」


「あたしが出て行って誰かに迷惑かけた?」

「それはー…学校に化粧なんかしてくんな」

「だから、あんたに関係なくない?」

「…馬鹿みたいな頭してくんな」

「でも実際あんた等の方が頭悪いよね」

「そんなんわかんないじゃん!!」

「わかるよ?あたし学年一位だし」

「頭の問題じゃない!!」

「…じゃぁ何の問題?」

「品格の問題!!」

「…あなたたちにはその品格があるの?」

「失礼ね!!」

「あんたの方が散々失礼なこと言ってるでしょ?」

「大体!!あんたって言わないでよ!!」

「あたしあんたの名前知らないし」

「名前覚えられないとか馬鹿?」

「最初から知らないものをどぉやって知ればいいの?」

ぎゅっと手を握り締める目の前の人(名前知らない)




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