危ない保健医はサドだった
「君たち、席に戻りなさい」
こんな状況でも動じない教師
学校も終わり帰ろうと思って外に出ると
外は雨
傘なんて持ってないから雨が止むまで学校で待機
でも、雨足は弱まるどころか激しくなる一方
雨のせいかあたりは暗くなっていた
このまま走って帰る?
踏みしめた時
「はなみ?」
誰かがあたしを呼ぶ
声のするほうを見ると車に乗った呂黒がいた
「呂黒…?」
「まだいたのですか?」
「雨止むの待ってた」
「傘は持ってないんですか?」
「ないよ」
「…走って帰る気ですか?」
「え?」
「こんな雨の中走って帰るとかだめですよ?」