危ない保健医はサドだった




「びびってんの?」


「びびってなんかない!」

呂黒なんかに…


「こっち来て」


挑発するかのような目であたしを見る

右手で腕を引かれ左手が腰に回る


あたしの目をじっと見つめる呂黒の目はとても綺麗で真っ直ぐな目

でも…少し怖かった

コンコン

あたしたちが見つめ合ってるとドアが開いて

生徒が入ってきた

呂黒はカーテンを閉めまるで

隠すように外に出た

外で話している

呂黒の声はいつものデス・マス口調だった








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