恋した鬼姫
「ここは、どこ?」恐る恐る部屋に入り、辺りを見渡しても何もなかった。
なんの音もせず、ボロボロに破けた障子から光が射し込んで床に綺麗な模様が描かれているようでセラはとっても神秘的な気持ちになった。
セラは、ボロボロになった障子の襖をそっと除き込むように開けた。部屋の外には、草が生い茂っていて、その先に赤い鳥居が建っていた。
「何かしら、あの赤い物は?」
セラにとって、何もかも不思議なことばかりだった。
何故なら、今セラがいる場所は人間の国の神社で鬼の国には、神社はなく、ましてや人間の国のことさえも知りもしなかったのだ。
セラは、人間の国に来てしまったことも知らず、居心地のよい神社を自分の秘密の場所として、誰にも告げずにこっそりとやってくるようになった。
何日も過ぎても誰も神社には来なかった。
しかし、セラは勇気がなく何日たっても赤い鳥居まで足を運ばず、小さな部屋の襖を少し開けては外を眺める程度でいた。
なんの音もせず、ボロボロに破けた障子から光が射し込んで床に綺麗な模様が描かれているようでセラはとっても神秘的な気持ちになった。
セラは、ボロボロになった障子の襖をそっと除き込むように開けた。部屋の外には、草が生い茂っていて、その先に赤い鳥居が建っていた。
「何かしら、あの赤い物は?」
セラにとって、何もかも不思議なことばかりだった。
何故なら、今セラがいる場所は人間の国の神社で鬼の国には、神社はなく、ましてや人間の国のことさえも知りもしなかったのだ。
セラは、人間の国に来てしまったことも知らず、居心地のよい神社を自分の秘密の場所として、誰にも告げずにこっそりとやってくるようになった。
何日も過ぎても誰も神社には来なかった。
しかし、セラは勇気がなく何日たっても赤い鳥居まで足を運ばず、小さな部屋の襖を少し開けては外を眺める程度でいた。