カラス君と黒猫さん




「どんだけ飲むの」

「んー、須王も居るしもっと買おうとは思う」

「だから俺飲まないって。」


・・・どんな親だよ、本当。



「いやー日本はつまみが十分に発達してるからいいねぇ。カナダはさ、つまみの種類が豊富じゃないんだよ」



と、カゴに大量のスルメやらを放り込む父さん。


・・・・・・・・あぁ、この人と買い物してたらカゴが破壊する。


「あっ須王!」


俺は全力で野菜売り場に向かった。
そう言えばキャベツが安いなー。





本当、黒猫さんが言ってたみたいに俺、主夫目指しちゃおっかな。




後ろで俺の名前を呼んでいる父さんを無視して、キャベツを放り込んだ。






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