カラス君と黒猫さん




(1年分のストレスが今一気にぶちまけられてる・・・・)


非常に、面倒臭い。
酔っ払いの相手は骨が折れる。




(もう、いいや。どうせ明日も学校休むし)



俺は、飲みかけのアルコールを一気に飲み干した。



「それでさー、・・・・・・・」



父さんの愚痴を適当に聞き流しながら、思う。


俺がこんなにアルコール飲んでもどうもならないのは母さん似だからかな。
・・・・・いや、母さんがとても酒に強そうには思えない。



「父さん、母さんってお酒強かった?」

「ん、あぁ。確かに、ジョッキ2杯は気付かない内に飲み干していたような・・」

「・・・・・・・・へえ。」


あぁ、良かった父さんに似なくて。




「あー・・・頭痛くなってきた。」

「酒弱いのにそんな飲むからだよ。ほら、もう寝たら?明日高校行くんでしょ?」

「・・・・・・そうする。ごめん、途中で吐いたら」

「やめて」



父さんがふらふら立ち上がる。

よっぽど鬱憤が溜まっていたんだな。何気にすっきりした顔で居間を出て行った。




「・・・・あー・・片付けは明日でいいか・・・。」



目の前に広がるゴミを見て、溜め息をついた。




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