カラス君と黒猫さん





後ろから聞こえる物音に振り向く。


「・・・おはよう、須王・・・」

「あぁ、おはよう。どう?気分は」

「最悪ー・・・頭痛い、吐きそう」

「やめてね」



昨日の格好のままの父さんが欠伸をしながらふらふらと歩いてくる。

相当気持ち悪いのが見て分かる。顔色が悪い。



「取り合えずシャワーでも浴びてきたら?」

「あー・・・・そうする」



ぼーっとした表情のままふらりと浴室に行く父さん。



(昨日あれだけ言ったのに・・・。)





ゴミ袋の口をしばって、俺も着替えるべく部屋に戻った。









< 116 / 223 >

この作品をシェア

pagetop