カラス君と黒猫さん
「おっカラスー!!お前久し振りじゃねーか!!」
「うん。今日は顔出しだけだけどね」
「ずっり!また休むのかよ!」
「うん」
校門をくぐると、グラウンドで体育をしている同じクラスの友人に会う。
そうか、今4時間目か。
その友人に手を振って、下駄箱で靴を脱ぐ。
父さんは職員玄関に行ったから・・・・今は職員室あたりかな。
行ってみよう。
階段を上がって、2階に職員室はある。
今は授業中で先生は少ないけど事務員の人は居ると思う。
「あ、父さん」
「あぁ」
丁度、ひょっこり横から現れた父さんに会った。
「挨拶は終わった?」
「あぁ。俺が3年時担任やってた先生もう辞めてたわー・・・」
「・・・・まぁ、そうだね。」
父さんはスリッパ、俺は上靴で3階へと続く階段を上った。