カラス君と黒猫さん
□ □ □
「っ、」
カーテンの隙間から射した強い光に目を覚ます。
そして、朝と言う日光では無いと確信し、壁にかけてある時計に目をやった。
「あー・・・・・・・・・」
時刻は、丁度12時を回っていた。
遅刻か、と完璧に諦めながら、ソファから下りる。
昨日そのまま寝たんだな。
汗をかいていた体がむず痒くて、シャワーを浴びる為風呂場に向かった。
今日、俺の“日常”が一回転するなんて思いもせずに、用意が終わった俺は家を飛び出た。