カラス君と黒猫さん






「おっ第一音!ここの倉庫に潜り込んでたなー」

「第一音楽室の倉庫?」

「そうそう。ほら、音楽室の隣の・・・・・・・」


視線を、向かいの倉庫に移す。



(・・・第一音楽室の倉庫って、)



「俺が昼飯食ってる所だよ」

「何?!そうだったのか!ってか一人?!」

「最近一人じゃなくなったけど・・・」

「何だよー親子揃って倉庫生まれかー」

「その言い方やめて。」




でも、何か感動。
俺が発見した無人の倉庫を父さんも使っていたなんて。





そこで、倉庫を覗いた時。

「っ!!」


息を呑んだ。




「ん?どうした須王」

「・・・・・・・っなんでもない。」

「?そうか。」





俺は冷や汗が吹き出るのを実感した。




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