カラス君と黒猫さん




「カラス君のお父さん!!!」
「須王の好きなっ・・・・・もご、」



同時に、指をさして言葉を投げる。

父さんは誤解を生む言葉を言いそうだったから、塞いだけど。



「カラス君!!だよねっ?!」

「あぁ、うん。」



さっきの寝ぼけ顔とは思えないくらいの笑顔で、俺を見てくる。



「すごい!!似てる!!!!」

「うっわカワイ・・・・・・・むが、」




中年の親父が“可愛い”なんて言ったらセクハラになると思って、口を塞ぐ。





あぁ、会わせたくない人と会わせたくない人が今。




「うああああ!!テンション上がるー!カラス君すっごい似てるじゃん!」

「まぁ、父さんだからね。」

「うああああ!カラスお前っ・・・・!いい子見つけたな!」



予想が当たった。
二人は、何か性格が似ている。

公式できた。





“二人が鉢合わせするイコールうるさい。”





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