カラス君と黒猫さん




「黒猫さん、何でここに・・・・・」

「寝てた。」

「・・・・・・・・・・・・・」


けろりと言う黒猫さん。



(授業の単位とか大丈夫なのかな・・・)



「うっわー背高い!日本人離れしてますね!」

「仕事でカナダに行ってたからねぇ。学校で須王どうよ?」

「女子に人気ですよ。でもちょっと浮いてると言うか」

「浮いてるのか?須王」

「ちょっとちょっと黒猫さん」



父さんと黒猫さんが普通に喋る。
こうして見ていると女子高生と中年が井戸端会議をしている奇妙な光景だ。


(頭痛い・・・・・今頃二日酔いかな)



ますます盛り上がってきた二人を横目に、俺は思わず溜め息がこぼれた。






窓の外を見ると、グラウンドの木の葉が落ちて枯葉が地面に散っていた。





(もう冬か・・・・・・・・)


あぁ隣がうるさい。








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