カラス君と黒猫さん
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「終わったーっ!!!」
「お疲れさん。・・・・俺はまだ仕事あるけど・・・」
「疲れた、意外に・・・・・。」
現在午後11時過ぎ。
またあの物置倉庫で雅、黒猫さん、俺の3人で一息ついていた。
「クリスマスは大変だねー、雅。頑張ってね、正月分。」
「正月は流石に客来ねぇから楽なんだよなー。ま、取り合えず今日はお疲れ」
「おつー」
黒猫さんはすっかり普段の服に戻って、猫耳も外している。
写真に収めたからいいけど。
「かえるー、寝る。もう眠すぎる・・・・」
「お子様だなぁ、黒猫は。所詮高校生ってとこか。」
「うるさい生活習慣病のかたまり」
俺もあの堅苦しい服から脱ぎ捨てて、私服に。
固めていた髪も適当に戻して、リラックス状態。
「カラス君、帰ろう」
「うん、そうだね」
黒猫さんが椅子から立ち上がったと同時に、俺も立ち上がった。
「ん。じゃあもうおやすみー、か。またなー」
「ばいばい雅。レッツファイト!」
「頑張ってね雅。お疲れ様」
雅を残し、ひんやりとした空気の外に出た。