カラス君と黒猫さん
(とうま?お兄さんの事かな)
「・・・・・・・・・この家に来た?」
「あぁ・・・・・・・・昨日の、夜・・・・・・・」
「また?!鍵はかけろって厳重に言ったでしょ?!」
「忘れた物は仕方無い。」
「馬鹿娘がああ!」
仲良く喧嘩をしている黒猫さん達を横目に、俺もその場に座り込んだ。
あ、ガラス。
落ちていた破片を拾おうとしたら。
「母さん、聞いて。カラス君がさっき超男前な告白してくれたんだよ」
「?!」
思わず、吹き出しそうになった。
そして黒猫さんを凝視する。
さっきまで強張ってた顔が緩んで、楽しそうに話している。
「まーカラス君やーるう。大雑把な子だけどよろしくね」
「大雑把な子だけどよろしくね」
にやりと黒猫さんが妖しく笑った気がした。
(俺の反応楽しんでる・・・・・・・・)
「カラス君照れてるー」
「かーわーいーいー」
「俺で遊ぶのやめてくれませんか・・・・」
顔が熱くなるのが分かる。
やっぱり黒猫さんには敵わないかもしれない。