カラス君と黒猫さん
□桃色
□ □ □
朝。
俺は、微弱な日光で目を覚ました。
体を起こすと、見慣れない部屋。
(あぁ、そっか・・・・・・、昨日あのまま、)
部屋を見渡してみると、奥の部屋にはマユさんと黒猫さんが寝て居る。
(寒い・・・・・・・・)
本当、シンプルな部屋だなぁ。
ストーブも無ければ、家具も無い。
あ、エアコンはあるか。
黒猫さん、寒がりの癖に。
「んー・・・・・・・・・・、カラス君、」
ぼーっとしていたら、奥の部屋で黒猫さんが体を起こしているのが分かる。
起きたんだ。
「さむい、」
「・・・・・・同じく」
目を擦りながらこちらに近付いてきたと思ったら、急に腰に腕が回った。
冷たい腕。