カラス君と黒猫さん
「カラス君さっすが」
「黒猫さんもたまには作ってよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
机に味噌汁が入ったお椀を置くと、黒猫さんはご機嫌そうに頬杖をつく。
「んー、もし結婚したら私が働くから、カラス君主夫してよ」
「また主夫・・・・・・・・?」
「いいじゃん、似合うよ」
自分の分の朝食も並べ、席に着く。
「いただきます」
「いっ、ただきます」
「何、いっただきますって」
「ちょっと今くしゃみ出そうになったの」
(和やかだなぁ。高校二年生なのに)
何年か生活を共にしてる老夫婦みたい。
全然そう言うの憧れるけど。
日常になればいいなぁ。
なんて。