カラス君と黒猫さん
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「みっやびー」
「おう、黒猫とカラス。」
「今日カラス君がキャバ嬢やってくれるって!」
「イヤイヤイヤイヤそんな事言ってない!」
「カラスー!!〝LAURA〟も儲かるぜーっ」
「言ってないいいいい!!」
金髪坊主のやくざが抱きついてくるのを引っぺがして、俺は息を整えた。
「こーとはーっ!!まだまだあたしを抜くのは早いようね」
「・・・・・・母さん。あと一週間で私の売り上げの方が母さん抜くから」
突然扉を蹴って登場してきた黒猫さんのお母さん、マユさんと口喧嘩を始める。
「何でこうー・・・ウチの店は血の気が多い連中が多いのか分かんねぇぜ」
「それは雅が血気盛んだからだよ」
「・・・・・・・・血気盛ん好きの独身美人女性って居ませんかね」
「マユさんとかは?」
「・・・・・・・コブ(黒猫さん)付きじゃねぇか」
「何だって?!」
「俺も混ぜろよー」
「あぁ、高見さん」
「おめー今休憩時間じゃ無いだろ!仕事しろー!!」