カラス君と黒猫さん










□ □ □



「みっやびー」

「おう、黒猫とカラス。」

「今日カラス君がキャバ嬢やってくれるって!」

「イヤイヤイヤイヤそんな事言ってない!」

「カラスー!!〝LAURA〟も儲かるぜーっ」

「言ってないいいいい!!」


金髪坊主のやくざが抱きついてくるのを引っぺがして、俺は息を整えた。




「こーとはーっ!!まだまだあたしを抜くのは早いようね」

「・・・・・・母さん。あと一週間で私の売り上げの方が母さん抜くから」



突然扉を蹴って登場してきた黒猫さんのお母さん、マユさんと口喧嘩を始める。




「何でこうー・・・ウチの店は血の気が多い連中が多いのか分かんねぇぜ」

「それは雅が血気盛んだからだよ」

「・・・・・・・・血気盛ん好きの独身美人女性って居ませんかね」

「マユさんとかは?」

「・・・・・・・コブ(黒猫さん)付きじゃねぇか」

「何だって?!」



「俺も混ぜろよー」

「あぁ、高見さん」

「おめー今休憩時間じゃ無いだろ!仕事しろー!!」










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