カラス君と黒猫さん








それから俺はしっかり、真面目に授業を受けた。久し振りにフル回転させた脳味噌はパンク状態。



授業終了のチャイムが鳴り、やっとの事で昼休み。




「カラスっ!!今日さ、カラオケ行かね??」

「・・・・・・・またか。行かない」


チャイムが鳴ったと同時に、俺の机に座ってきた友人は、あの。
以前俺が約束をすっぽかした時の友人。


懲りてないのか。




「今日女子いねーよ?たまには仲間同士ぱぁーっと行こうや!」

「ふぅんそうなの。なら、俺が居なくてもいいでしょ?」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「あれ?」

「な、かまどうし・・・・行こうぜ・・」

「だから、男同士なら別に俺居なくてもいいじゃん」



あーコレ。絶対嘘ついてるパターン。



「っ、お前、この前逃げただろ!!食い逃げめっ!」

「結局合コンじゃんか。ってか、お前が俺をちゃんと見張ってなかったから逃げたんだって」

「何じゃその理由。今日は無理にでも来てもらーう!!」

「嫌だ、面倒臭い」



必死だ、本当。






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