カラス君と黒猫さん
□激昂
□ □ □
それから時は経って。
秋はそろそろ終わりかけになり、寒くなってきて冬に近付いてきた。
そして、相変わらず俺は。
「カラス、今日クラスのメンバーでカラオケあるけど行く?」
目の前には、クラスの中でも滅多に喋らない一匹狼タイプのクラスメイト。
カラオケ、・・・・・・そうか、こないだの学年でやったミニ運動会優勝の打ち上げか。
高校生2年にもなって、クラス対抗ミニ運動会。それはつい先日の事だった。運動の秋、とかいって先生達も参加してたっけ。
それで俺ら4組は見事優勝。
「打ち上げであるんだけど、行かね?」
「あぁ・・・・・・・うん。行く。」
最近そう言う仲間達と遊んでないし、たまには暇つぶしになるかな、と思って。
「えっ!!カラス来るの?!ヨッシャーッ!女子呼べ女子ーっ!」
すかさず、隣で聞いていた友人が騒ぎ始める。
「多クラスは駄目だぞ」
お、一匹狼くん、言ってくれた。