カラス君と黒猫さん
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そして打ち上げ当日。
「楽しんでるか~っ?!」
「イエーイ!!!」
俺ら率いる4組メンバーは、宴会用の広いカラオケ部屋を借り、盛り上がり最中。
中でも、一番テンションが高いのは、担任。
何でも結婚してから居場所が無くなったそうで、日頃の鬱憤を晴らすためにマイクを手放さないほど。
「ね、ね、カラス君次歌う?」
「ん、いや。あの調子じゃマイクも離さないでしょ。」
「えー残念・・・・・・・・・」
午前からこの調子の打ち上げ会は、現在正午過ぎまで続いていた。
歌はともかく、皆喋ってるとかだな。
「カラスって彼女居んの?」
「居ないよ」
「あーでもお前に彼女居なくても『おーっ同じだーっ』とか言えねー」
「それ俺も思ったー」
「どんなイメージなんだよ、俺って」