カラス君と黒猫さん










□ □ □



そして打ち上げ当日。




「楽しんでるか~っ?!」

「イエーイ!!!」





俺ら率いる4組メンバーは、宴会用の広いカラオケ部屋を借り、盛り上がり最中。


中でも、一番テンションが高いのは、担任。
何でも結婚してから居場所が無くなったそうで、日頃の鬱憤を晴らすためにマイクを手放さないほど。



「ね、ね、カラス君次歌う?」

「ん、いや。あの調子じゃマイクも離さないでしょ。」

「えー残念・・・・・・・・・」



午前からこの調子の打ち上げ会は、現在正午過ぎまで続いていた。




歌はともかく、皆喋ってるとかだな。



「カラスって彼女居んの?」

「居ないよ」

「あーでもお前に彼女居なくても『おーっ同じだーっ』とか言えねー」

「それ俺も思ったー」

「どんなイメージなんだよ、俺って」






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