カラス君と黒猫さん
声がした、“21”と書かれた部屋のドアノブを捻ってみる。
が、何かに押さえつけられたみたいに硬い。
「っら!」
ただ事じゃないと思って、数歩下がり、その21番の扉を蹴った。
ガタガタガタッ・・・・・・
扉の向こうで何かが崩れるような音がして、扉は開いた。
「黒猫さんっ!」
「っ、カラス君!」
どうやら、扉は椅子で押さえられてたみたいで、狭い部屋に長椅子が倒れている。
よし、扉に外傷はナシ。
「お、お前は4組の篠加羅か!!!今何時だと、」
暗闇から声がして、誰が誰だか分からなかったから電気をつける。
パチリ。
室内が明るくなった。
そして分かる、全貌。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何を、」