カラス君と黒猫さん
「っひ、」
背中に、爪がつき立てられる。
(あぁ、無理だ。もう)
限界になって、黒猫さんの肩を押し、離してみる。
が、馬鹿力。
(痛痛痛!!!!)
ぐい、と爪が背中に食い込むだけだった。
(黒猫さんの寝相は物凄く悪い・・・・)
諦めて、黒猫さんのバスタオルを掛けなおす。
そして、毛布を被って。
毛布を掛けて大人しくなった黒猫さんに安堵し、俺も目を閉じた。
明日の朝のことは想像しないようにしよう。