カラス君と黒猫さん
「からすくんからすくん、すごくさむいの」
「うん。そうだね。熱出してるんだから」
「頭いたーい」
「そうだね、熱出てるから」
幼稚化してしまった黒猫さんを適当に流しながら、風呂に湯をためる。
「服脱ぐー・・・・・・。べたべたする、」
「えっやめて。あとちょっと我慢して。ね?」
「んー・・・・・・・・・・・・」
うーん。
今日は水曜。病院は開いていないか・・。
あぁそうだ、着替え。
「着替えは俺の服でいい?」
「うん・・・・・・・・」
一旦、部屋に戻り服を引っ張り出して、黒猫さんに渡す。
「はい、お風呂入ってきて。できるよね?」
「うんっ。わかたー」
あぁ、どんどん舌ったらず、幼稚化してきた・・・・。大変だ。
しかも、相当意識が朦朧としてきたし。
溺死しないでね、と願うばかり。