カラス君と黒猫さん
「っ、」
脇腹に走る、甘い痛みに目を覚ました。
(く、ろねこさん・・・・・・・・・)
あぁ、寝てたのか・・・・・・・。
黒猫さんの手が俺の服の下に潜っているのを見て、どっと現実味が増した。
(・・何でこう・・・、服に手を入れるかな。)
隣を見れば、未だ寝ている黒猫さん。
時計に目をやればもう午後過ぎ。
(眠い・・・・・・・)
触れている手から、黒猫さんの体温が伝わる。
あぁ、大分熱下がったかな。
じゃあ、もう寝よう。
(いやいやいや、そうでなく)
もう一度、崩れてしまった体勢を直す。