カラス君と黒猫さん
なに、寝てるんだ俺は。
学校行かないで、熱出した黒猫さんと昼過ぎまで昼寝して。
「・・・・・・・・・・・・・・ん、」
あ、起きちゃった。
黒猫さんの瞳がゆっくりと開いた。
「・・・・・・・・ねむい。」
「あぁ、うん。」
起きたかと思いきや、また目をぎゅっと閉じて寝る体勢に入る黒猫さん。
凄いなぁ、黒猫さん。平和で。
「黒猫さん、昼ごはんは?」
「・・・・・・・・いらない」
「食べれない?」
「うん。吐く」
そうか、吐くか。
まぁいいか、食べさせれば。
「からす・・・・・・・・・?」
ベッドから抜け出した俺を不審そうに見上げる黒猫さん。
寝た前よりも表情が何だか辛そうだ。
「うん、ちょっと作ってくる」
「何を」
「お粥なら入るでしょ」
「いらない、」
ごほ、と咳をする黒猫さんを横目に。
「大人しく寝ててね、そこで。」
「ちょ、からすくん・・・・・・」
取り合えず、部屋を出た。