カラス君と黒猫さん
「あれ、黒猫さん。」
横を見れば、黒猫さんの姿が無い。
と思いきやベッドに沈没していた。
(あぁ、熱が上がったかな)
熱弁していたし。無理も無いか。
ぴくりとも動かなくなった黒猫さんをきちんと布団の中に入れて、俺はその黒猫さんを眺めることにした。・・悪趣味になってきたなぁ。
あぁそうだ。何か、ずっと思ってた。
黒猫さんを例えるなら、木に火を点けて燃え残った残火みたいだ。
周りに誰も居なくなっても、物怖じせずに、ずっとそこで燃えている様な。
その熱気で周りの人が怪我しないといいけど。
「強いんだね、黒猫さんは・・・・・・・」
本当、ブレてない人。