問題山積み
私はまだ半分以上残っている豆乳のパックをテーブルに置き、
「有村さんに、『可愛い』って言われたかったんだもん」
するりと擦り寄った。
有村さんの匂いが、じわりと私の身体をほてらせる。
有村さんだって、今、同じ状況のはず。
有村さんの肩に乗せた頭を、有村さんは優しく撫でてくれた。
「そんなことしなくても、亜樹ちゃんは十分可愛いでしょ」
有村さんが飲んでいたビールの味が、私の中に熱く入ってきた。
テレビから流れる音楽が、遠退いていく。
昔から医者が要らない程に健康的な身体をしていた。
お陰で学校をずる休みすることもできず、よく皆勤賞を取っていたっけ。
「い、痛っ!」
そんなことが過ぎって、私はその場にうずくまった。
痛みに耐性のない丈夫な私には、一瞬、それが大事であるように感じたんだ。
「有村さんに、『可愛い』って言われたかったんだもん」
するりと擦り寄った。
有村さんの匂いが、じわりと私の身体をほてらせる。
有村さんだって、今、同じ状況のはず。
有村さんの肩に乗せた頭を、有村さんは優しく撫でてくれた。
「そんなことしなくても、亜樹ちゃんは十分可愛いでしょ」
有村さんが飲んでいたビールの味が、私の中に熱く入ってきた。
テレビから流れる音楽が、遠退いていく。
昔から医者が要らない程に健康的な身体をしていた。
お陰で学校をずる休みすることもできず、よく皆勤賞を取っていたっけ。
「い、痛っ!」
そんなことが過ぎって、私はその場にうずくまった。
痛みに耐性のない丈夫な私には、一瞬、それが大事であるように感じたんだ。