問題山積み
中にはおそらく過去に関係があったとおぼしき女の子からメールが来たりしていたが、甘い誘い文句の返信は素っ気ない「ごめんねー」の一言。
「なにこれ…仕事のことばっかり…」
「そうだろ?」
ついさっきだってそうだ、“部長”と登録されている人物から何件も着信履歴が残っている。
もしかしたら“部長”という名前の女の人かもしれない。
もしかしたら潔白な携帯は今私が手にしているそれで、他にも携帯を所持しているのかもしれない。
疑う要素など溢れ返っている。
それを信じるか信じないかは、私次第。
それでも、決して高給取りではないはずの保険屋の圭君が頻繁に私の食事代を出してくれ、それも安くない店ばかりチョイスしていることを考えたら、それだけの仕事量は真実なんだと思う。
圭君が頑張って稼いだお金で食べたそれを、私は吐いた。
吐いて、全て流していた。
「なにこれ…仕事のことばっかり…」
「そうだろ?」
ついさっきだってそうだ、“部長”と登録されている人物から何件も着信履歴が残っている。
もしかしたら“部長”という名前の女の人かもしれない。
もしかしたら潔白な携帯は今私が手にしているそれで、他にも携帯を所持しているのかもしれない。
疑う要素など溢れ返っている。
それを信じるか信じないかは、私次第。
それでも、決して高給取りではないはずの保険屋の圭君が頻繁に私の食事代を出してくれ、それも安くない店ばかりチョイスしていることを考えたら、それだけの仕事量は真実なんだと思う。
圭君が頑張って稼いだお金で食べたそれを、私は吐いた。
吐いて、全て流していた。