問題山積み
風俗なんて借金返済の為や落ちぶれた女ばかりのアンダーグラウンドな世界だと思っていたから、こんなにも楽しく仕事をできている自分に驚く。
もしかして、天職ってやつ?
いつか若くなくなって、人妻専門店とか熟女専門店とかに流れるんだろうか。
んー、それもなんだかなあ。
かと言って、結婚して人生うまく行くのかも謎。
新婚のうちは良くても、いずれは浮気やら風俗通いやらされたら堪ったもんじゃない。
そう、このおじさんみたいに。
そんなことをぼんやり考えていたら、私の下でトドのように横たわっていたそのおじさんが「出した」。
ほら、たった5分のサービスで、私への印象は良くなる。
もしかしたら本当に次も私を呼んでくれるかもしれない。












21時になって、店長から電話が入る。
仕事終了の合図だ。


『エリカちゃん、お疲れ様。今日はもう精算する?』


もう少し稼ぎたいなという時は、そこで「もう1時間居てもいいですか?」と言ってみる。
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