問題山積み
真也とセックスできない日があるなら、生理なんて要らない。
生理の終わりかけに呼び出されて、トイレで膣内洗浄して血を流してごまかすのだって面倒だもん。
1度でも真也の誘いを断っちゃったら、もう2度と次はないような気がしちゃう。
きっと私なんかより美人で可愛い、例えばモデル仲間なんかも、真也の遊び相手の中にいるんだろうから。


「あ、勿論下着は着けて上がってこいよ?」


私の背中に、真也がさらりと言った。
真也は下着をつけてヤるのが好きだ。
言われなくても、私、ちゃんと知っているよ。















お洒落マンションは浴室までお洒落。
長い髪を自前のシュシュで束ね、熱いシャワーを浴びて、念入りに身体を洗う。
折角つけていたお気に入りの香水の匂いも、さっぱりと洗い流されていく。
排水溝の、真也のそれとは違う色の長い髪の毛は見て見ぬフリ。
無駄なことは考えるだけ疲れる。
真也は私を必要としてくれてるんだから、それだけでいいじゃん。
たとえ刹那であっても。
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