問題山積み
リクエスト通り、私は下着を纏い、その上からバスタオルを巻いて寝室に向かった。
風俗嬢か!って感じだね。
我ながら滑稽。


「早かったね」


ベッドに横になりながら、相変わらず私には目もくれず携帯をいじる真也。
いつものことだから、私は気にせず枕元に腰を下ろす。
まるでホテルみたいな、大きなベッド。


「だって、真也に会うの久しぶりだし」

「そうだっけ?先週来たじゃん」


真也の言葉に、胸がちくりと痛んだ。


「…先週なんて、来てないよ」

「あ、わりぃ。そうだよな、うん」


気持ちのない謝罪。
真也はそこで、ようやく私の方を見てくれた。


「ピンクのブラ、可愛いじゃん」


巻いたバスタオルから覗くブラのストラップ。
リボンとフリルがついていて、ちょっと甘め。


「真也が、ショッキングピンクが好きだから…」


向けられた視線が熱くて、私はつい顔を背けた。
こんな格好で、しかも明るい部屋じゃ、真也をまともに見られない。
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