問題山積み
気持ち良く眠っている間抜け面を冷めた目で見ながら、私も目を閉じた。














初体験は18歳の時だった。
彼氏がいなくて、まだ処女で、そんな自分に焦っていた頃。
大学で知り合った奈々に合コンに誘われ、そこで出会った2つ上の超有名大学の男の子とどうにかなっちゃったわけ。
私は「処女です」と本当のことを言ってもいないし、「慣れています」と嘘をついてもいない。
それで相手は何か察したのか察していないのか未だに謎ではあるが、あっさりさっぱり私の処女喪失は成功。
後悔していないと言えば嘘になるし、かと言って別に気にする程の過去でもない。
非処女でなくなった初めての朝は、何となくすっきりした気持ちだった。
ただ、私はそこで味をしめてしまったんだ。
セックスはいい。
彼氏がいない私でも、彼氏に抱かれているような安心感がある。
その相手は誰でもいいとは言わない。
次第に「相性」というものが分かってきて、私は何人か相性のいい男の子をキープするようになった。
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