問題山積み
私の興味とは正反対のことばかり載っているそれを、私は静かに閉じた。
人間なんて、所詮は一人なのだ。
親はいつか死ぬ。
兄弟姉妹はそれぞれどこかで家庭を持つ。
友達だって彼氏だって旦那だって子供だって、いつどうなるか予想もつかない。
そんな冷めた考えをしてしまうのは、多分、私が彼氏と別れたからなのかも。
『梓のそういうさばさばした性格、俺は凄い好き』
元彼の言葉を思い出して、私はコーヒーを啜る。
嫌いになって別れたわけじゃない。
フリーターの私と看護学校に通う彼は、すれ違いがあまりに多かった。
彼は常々忙しい人だったから、仕方がないこと。
上映中の映画も、流行りのカフェも、私は一人で遊びに行った。
寂しくなかった。
実質一緒にいられる時間は少なかったものの、私には彼氏がいるんだという自信が私を一人でなんでもさせた。
人間なんて、所詮は一人なのだ。
親はいつか死ぬ。
兄弟姉妹はそれぞれどこかで家庭を持つ。
友達だって彼氏だって旦那だって子供だって、いつどうなるか予想もつかない。
そんな冷めた考えをしてしまうのは、多分、私が彼氏と別れたからなのかも。
『梓のそういうさばさばした性格、俺は凄い好き』
元彼の言葉を思い出して、私はコーヒーを啜る。
嫌いになって別れたわけじゃない。
フリーターの私と看護学校に通う彼は、すれ違いがあまりに多かった。
彼は常々忙しい人だったから、仕方がないこと。
上映中の映画も、流行りのカフェも、私は一人で遊びに行った。
寂しくなかった。
実質一緒にいられる時間は少なかったものの、私には彼氏がいるんだという自信が私を一人でなんでもさせた。