問題山積み
それでも、私の無駄な努力はなんとなく続いていた。
夕食の量を減らしてみたり、はたまた林檎だけを１週間食べ続けてみたり。
何の変化もないままだったが、何故か大学２年になった途端、いきなりするすると体重が落ちはじめたんだ。
「思春期は痩せにくいのよ」。再三再四私に向けられた、母親の言葉を思い出す。
２０歳を迎えた今、ようやく痩せられる体質になったということなのかな。
その身体のメカニズムに関しては解明できないけれど、少し痩せると、俄然ダイエットに対するやる気が膨らんできた。
「もうちょっと頑張ってみよう」――その気持ちと減り続ける数値が、私を駆り立てる。
そして今の私が在る。
もっと痩せたいという衝動が、まるで何かに洗脳されたかのようにどんどん沸いてくる。
とにかく、今日はもうなるべく食べないようにしよう。
幸いにも冷蔵庫の中には私を誘惑しそうな甘いものや高カロリーのものは入っていない。
お昼を抜いて、夜もサラダにしよう。
食べたものは、すぐに脂肪にはならないはず。
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