問題山積み
本社の愚痴を随分と零していたから、もしかしたら疲れも溜まっていたのかもしれない。
こんなにも酔い潰れるなんて珍しい…というか、初めてのことかも。


「村田さん、ちゃんと帰れる?」


新倉さんが心配げに村田さんの顔を覗き込むと、


「へーき、へーき!このくらいの対処ができなきゃ、酒飲みはやっていられませんから!」


村田さんは立ち上がって、ふらふらと歩き出した。


「ちょっと、村田さん!?」


その覚束ない歩き方に、慌てて私も立ち上がる。


「ん、トイレ行くの。亜樹ちゃんもついてきて」


いつもは人の倍てきぱき働く村田さん。
そんな村田さんに小さい子みたいなたどたどしい言葉遣いでしがみつかれて、不覚にもきゅんとときめいてしまった自分がいる。
こういうの、男の人は弱いんだろうね。















「ほんと、大丈夫ですか?」
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